医師監修
健康づくりコラム

運動療法とは?──健康寿命を延ばす第一歩

2025年3月13日

監修: 医師 平安山 剛
(TMGあさか医療センター勤務 兼 GOOD JOB FITNESS あさか代表 健康スポーツ医)

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「運動療法」とは、単なる運動ではありません。科学的根拠に基づいて、安全かつ効果的に体を動かすことで、病気の予防・改善を目指す"治療の一つ"です。この記事では、運動療法の基本的な考え方と効果、実際にどんな人に役立つのかをご紹介します。

目次

  1. 運動療法とは何か
  2. なぜ運動が"治療"になるのか
  3. 運動療法が役立つ病気とその効果
  4. 安全に始めるために
  5. GOOD JOB FITNESSあさかでできること

運動療法とは何か

運動療法とは、健康や体力の維持・増進、あるいは病気の予防や改善を目的に、医師や専門職の指導のもとで計画的・定期的に行う身体活動のことを指します。ふだんの家事や買い物も大切な身体活動ですが、運動療法は「治療」としての明確な目的と処方をもったプログラムです。

厚生労働省の定義によれば、「運動」は身体活動のうち、健康・体力の維持・増進を目的として行われる計画的・定期的なものを指します。

なぜ運動が"治療"になるのか

運動は、循環器病(心臓病・脳卒中)、2型糖尿病、がん、うつ、認知症など、さまざまな慢性疾患のリスクを下げることが研究で明らかになっています。

例えば、2型糖尿病においては、有酸素運動によってインスリンの効き目が改善され、血糖値の安定に寄与します。また、心疾患や高血圧では、適切な運動により血管の柔軟性が保たれ、血圧や心拍のコントロールに効果があります。

運動療法が役立つ病気とその効果

運動療法は、以下のような病気や症状に対して実施され、医学的にその有効性が認められています。

高血圧

定期的な有酸素運動により、収縮期血圧で3~5mmHg、拡張期血圧で2~3mmHgの降圧効果が期待できます。

2型糖尿病

運動はインスリン感受性を高め、血糖コントロールを安定化させ、心血管疾患の発症予防にもつながります。

肥満・メタボリックシンドローム

エネルギー消費を増やし、体重を3~5%減らすことで代謝の改善が期待されます。

骨粗鬆症やロコモティブシンドローム

運動によって骨密度や筋力を維持し、転倒予防と骨折リスクの低下が見込まれます。

心疾患術後のリハビリ

術後早期からの運動介入により、呼吸機能や心機能の回復、再発防止に寄与します。

安全に始めるために

運動療法を始める際には、安全性の確認が不可欠です。特に基礎疾患を持つ方は、医師や健康運動指導士などの専門家に相談しながら、無理のない範囲から始めましょう。プログラムは年齢や体力、持病の有無に応じて調整されます。

プラス・テン(+10分)

日常生活に10分間の身体活動を追加するだけでも健康寿命が延びるとされています。

GOOD JOB FITNESSあさかでできること

当施設では、医療と連携した安心の運動療法を提供しています。医師の運動処方をもとに、専門スタッフが個別にプログラムを作成し、以下のような支援を行っています:

  • 高血圧・糖尿病・メタボなどの生活習慣病に対する運動支援
  • 高齢者のフレイル予防
  • 安全な筋トレ・有酸素運動の指導
  • 医師や健康運動指導士との連携による継続的サポート

運動が「治療」として役立つことを、ぜひあなた自身で実感してください。

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参考文献

  1. 厚生労働省. 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023. 2023.
  2. 厚生労働省. 身体活動指針(アクティブガイド)18~64歳対象. 2023.
  3. 厚生労働省. 身体活動指針(アクティブガイド)65歳以上対象. 2023.
  4. 日本高血圧学会. 一般向け高血圧治療ガイドライン2019.
  5. 日本循環器学会ほか. 心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン2021改定版. 2021.
  6. 日本糖尿病学会. 2型糖尿病を対象にした運動プログラム.
  7. 日本肥満学会. 肥満症・メタボリックシンドロームを対象にした運動プログラム.
  8. 埼玉医科大学. 骨粗鬆症に対する運動療法.

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